新品の革靴にハーフラバーはちょっと待った!プロに聞いたおすすめの提案とは?

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革靴を購入したら、まず最初に悩むのがレザーソール(革底)にハーフラバーを貼るかそのまま履くかという問題。

 

これは諸説あって決着のつかない問題だと思いますが、どちらかと言うと靴を長持ちさせたい人はハーフラバーを貼ることが多いと思います。

 

かく言う私も貼る派です。そのほうがメリットが多いと感じるので。

 

ところが先日、靴の修理店に新品の革靴を持っていったときのこと。

 

ハーフラバーの貼り付けを依頼すると、

もちろんお受けすることはできますが、新品の靴にはおすすめの提案があります

興味深い話をしてくれたのでシェアしたいと思います。

 

 

結論から言うと、今回はハーフラバーではなくスベリ止めステッカーを貼りました!

 

 

ハーフラバーとは?

レザーソールの前半分に貼るゴムのこと。厚さは1mm〜2mmほど。

修理店独自のものや有名どころではイタリアのビブラムソールなどがありますが、だいたい両足3000円ほどで貼り付けてくれます。

 

ビブラムソールとは、イタリアのVibram社というソールメーカーが製造しているソールのこと。登山靴、ワークブーツ、スニーカーなど様々なソールに使用され、優れたグリップ力が特徴です。

ハーフラバーを貼るメリット

なぜ、わざわざハーフラバーを貼るかと言うと以下のようなメリットがあるからです。

  • 革底を保護してくれるので摩耗しづらい(長持ちする)
  • 滑りにくくなる
  • 水が染み込まない
  • ラバーだけまた張り替えられる
  • すり減ったソールの保護

 

買ったばかりのレザーソールというのはツルツルしていて、大変滑ります。

とくにデパートのような床だと最悪です。

ある程度履いてソールに傷がついてくるとまだマシにはなりますが…。

また、上の写真のソールの縫い目の部分が見えると思いますが、

この糸は内側まで貫通しているんですね。

 

ですので、濡れた地面を歩くとその糸を伝って靴の中が濡れてしまいます。

たとえば駅のトイレが清掃中で水浸しだったりすると「マジか…」ってなります。入れません。

 

さらにレザーソールも革ですので当然水分を含みます。

水分を含んだ革というのは柔らかくなるので、そのまま歩き続けると傷みを早める原因となります。

 

これらをカバーしてくれるのがハーフラバーというわけです。

ハーフラバー本当すごい。

 

ハーフラバーを貼ることのデメリット

物事には良い面があれば悪い面もある。

つぎにハーフラバーを貼ることのデメリットも見ていきましょう。

  • 見た目がかっこ悪くなる(という人もいる)
  • レザーソールの履き心地が変わる
  • カツカツというレザーソールならではの音も変わる
  • 通気性が悪くなる
  • 新品の状態でハーフラバーを貼るとソールの『返り』がつきにくくなる

だいたいこんなところでしょうか。

 

正直なところ、ソール側にいたっては見た目よりも機能面を優先したほうが良いのでは? と個人的には思います。レザーソールマニアの方には許せないのかもしれませんが!

通気性が悪くなるというのもあまり違いが分からないような…。(マニアの方ごめんなさい!)

 

唯一気にすべきところは『返り』がつきにくくなるってところかなあと。

上の写真をご覧ください。

分かりますでしょうか、ソールがぐーっと上に反ってますよね?

これが返りです。

 

新品の状態で厚さ数ミリのハーフラバーを貼ってしまうと、この返りがつきにくくなります。

 

返りがつかないと何がマズいのか

革靴というのは基本的につま先が長く、余っている(空間がある)状態で履きます。

すると、返りがないとつま先を地面に引っ掛けることが多くなってしまうんですね。

つまり、つま先の摩耗が激しく、どんどん削れていくことになります。

 

ハーフラバーというのは実際持ってみると思ってるより重量があります。

言っても厚さ数ミリのゴムですからね。

返りがついてない状態でハーフラバーを貼ると、その重さでつま先が下がり、ますますひっかけやすくなるという悪循環に…。

 

これらの理由から職人さん曰く、新品の革靴にいきなりハーフラバーはあまりおすすめしないとのこと。

 

新品にはスベリ止めステッカーがおすすめ

そこで、最初に貼るのはスベリ止めステッカーが良いと提案していただきました。

スベリ止めステッカーなら厚さはほとんどないので返りが付きやすい。

もちろんその名の通り滑るのもカバーしてくれます。

 

また、先端保護のためこんな感じで先端寄りに貼るのがおすすめだそう。

私はこれで2〜3ヶ月履き慣らしてから、ハーフラバーを貼ることにしました!

見た目は決して格好よくはないけれど、数カ月の我慢だし

そもそもソール側はあまり見えないので気にしてません。

 

注意が必要なのは、濡れた地面に対する保護ができていないのでその点だけですね!

 

スベリ止めステッカーの使用感は?

ステッカーが本当に薄いので、私には全然貼ってるような違和感はありませんでした。

スベリ止めの機能はちゃんと効いてるようで、まだ滑って怖い思いをしたことはありません!

 

 

ちなみに私が使用しているのは、職人さんにおすすめされたこちら

靴用品の老舗メーカー コロンブスから出ているノンスリップステッカー

 

お値段700円ほどのお手軽価格でめっちゃいい仕事してくれます!

 

まとめ

ハーフラバーを貼る・貼らないは個人の好きなようにすれば良いと思います!

最初からガッツリ貼るのも良いと思いますし、今回ご紹介したように一度滑り止めシートを挟んでからハーフラバーを貼るという方法も、靴の育て方の一つとして面白いなあと思いました。

私はしばらくこの方法でやってみようと思います。

革靴は本当に奥が深いですね!

 

それでは、また!